アルバムが完成するまでにまじでもう歌詞が書けない状態になりました。
リリースを諦めそうになりました。
何回も歌録りを延期してもらいながら、自分に絶望しながら、
色んな人に迷惑もかけながら、完成までこぎつけた大事な8曲です。
楽曲が出揃うまでに「愛や優」以外にも「憎」や「怒」や「悲」や「哀」、
色んな感情が、本当を言うと「愛や優」みたいなものよりあった気がするけど、
あえて言わないで過ごすことができるようになりました。
「や」だからバレてる人にはバレてるかもしれないけれど、
そんなパーソナルなところまで知ってくれてる人はきっと
そんな部分まで愛してくれる人たちなんでしょう、とたまには甘えたい。
このアルバムは極限状態での自分との戦いでした。
キリル文字の「Я」をロシア語では「ヤー」と読み、日本語で言うところの「私」にあたります。
「I love you」が言えないので代わりにこのタイトルを置いておきます。

Vo&Gt ヒジカタナオト
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今回曲を作るにあたってたくさん悩んだそうで、その苦しみから出た歌詞を花言葉のようにとらえて、
ポジティブな花とネガティブな花をコラージュで表現しました。
花をよく観察してもらうとポジティブ部分は金魚、蝶々の羽、セミの羽、唇、裸体、バナナetc…
対してネガティブ部分は刃物、内臓、カエル、目玉舌、お金etc…などで構成されています。
花のモチーフ自体はポジティブ部分はアネモネ、キク、バラ、スターチス。ネガティブ部分は
マリーゴールド、ダンキク、アキノキリンソウになってます。花言葉もぜひ調べてみて下さい。 「愛や優」の”や”はロシア後のRを反転させた”Я(ヤー、「私」の意)"とのことで、
帯・盤面はそんなロシアの刺繍でデザインしました。

art director:Naoto Mizuno
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今回久々にアラスカに関わらせてもらいました。
何年か前までよく一緒にスタジオに入ったりなんやかんやしていたのですが
あれからメンバーも変わりバンドの持っている空気感も変わっていて
いやはやどうやってみんなとコミュニケーションとればいいのかな??
なんて考えていましたが、みんなはガンガン成長していて僕なんかが言うことはほとんどありませんでした笑
今回2曲アレンジで参加したのですがどちらもかなりカッコ良くできて気に入っています。
やっぱりロック最高!バンド最強!とおもってもらえたらうれしいっす!

psメンバーのみんなへ
レコーディング中に俺が話してたズッコケエピソードトーク、
面白かったらどっかの打ち上げでも使っていいからね。
ガガガS 山本聡
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「ジュブナイル」の話
ちょっとした裏話をします。
はじめに作曲の話をもらったのは今年の3月くらいのことで、
「まるけんっぽい曲を!」という、高校の時から変わらないようなやり取りで決まりました。
その時に懐かしい気持ちになったこともあり、
「高校生の頃にこんな曲が聴きたかった」というテーマで作曲しました。

昔の気持ちを思い出すために、中学高校の頃によく読んでいたハインラインや
ジュール・ベルヌなどの小説を読み返したのですが、
そのような若者向け小説のジャンルとして使われている言葉が「ジュブナイル」です。
まだ見ぬ世界に対するわくわくや不安の混ざったイメージと語感が気に入って、仮タイトルとしました。
(まさか本タイトルになるとは思っていませんでしたが…)

そんなイメージを上手く汲み取ってくれたヒジカタの歌詞や、
アラスカメンバー+ガガガSP山本さん(!)のアレンジによって素晴らしい曲となりました。
ずっとバンドに打ち込んでいるメンバーと少し離れて人生を送り始めた僕のエッセンスが混じって
良い化学反応が生まれたと思います。ぜひお聞きください。


「愛や優」の話
ドラマチックアラスカのアルバムには捨て曲がないとずっと思っているのですが、
それはきっと制作に対する妥協の無さの賜物です。
今作も、歌詞の一節、フレーズの一音にこだわって何度も推敲しながら制作してきたことが伝わりました。

私は「ファイナルフラッシュ(tr.8)」が一番好きなのですが、
バンドとリスナーとの間にある、密接で双方向で、一言では言い表せない繋がりを感じ取りました。
解釈は人それぞれですし、あまり語ると野暮なので、最後のこの曲まで通して聴いてみてください。

「音楽は薬であって、音楽を聞く人は誰もが自分に効く薬(音楽)を探している」という
いしわたり淳治さんの言葉があります。
このアルバムでは「愛」や「優」だけでなく色んな感情が感じられ、
どんな人にとっても、どんな日であっても、きっと効く音楽が見つかります。
僕にとっては既に大切なアルバムの一つになりましたが、皆さんにとってもそうなればいいなと思います。

マルオカケンジ
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